2021/10/21 17:40
ハンス・フィッシャーは名前は知らなくとも、誰もが一度は目にしたことのある絵本ではないでしょうか。
個人的にも大好きな絵本作家です。
伸びやかに描かれた絵は、動物たちの動きや情景を躍動感たっぷりに見せてくれます。
線がイキイキとしていて動物の表情は豊か。それは時には軽やかに、時には大迫力に、時には怯えるような怖さに。
そんな魅力あふれるフィッシャーの絵本が入荷しています。

まずはハンス・フィッシャーのプロフィールをご紹介。(こぐま社紹介文より)
スイスを代表する画家の一人。1909年ベルンに生まれ、ジュネーブ、チューリッヒの美術学校で装飾画や版画を学ぶ。三人の子どもを持ち、長女のために『ブレーメンのおんがくたい』、長男のために『ならずもの』、次女のために『たんじょうび』『こねこのぴっち』の絵本を描き、それらは各国で出版され、子どもたちに愛されている。また、スイスの子どもたちのために、教科書の挿し絵や美しい壁画を残した。1958年没。
下記画像をタップまたはクリックしていただくと、商品詳細ページにアクセスできます。
●ブレーメンのおんがくたい グリム童話
有名なグリム童話。
冒頭の動物たちの悲しみや嘆きのところでは挿絵に使われている色数が少ないのですが、後半の展開に向かって色数が増えてページが賑やかになっていきます。
●長くつをはいたねこ
シャルル・ペロー原作の童話。粉屋の末息子に遺産として残されたネコが大活躍するというお話の筋は一緒ですが、所々フィッシャーがユーモラスにアレンジしています。
●たんじょうび
動物たちと一緒に暮らすリゼッテおばあちゃんの76歳の誕生日。動物たちはおばあちゃんが出かけている間に、お誕生日のお祝いの準備をしようと大奮闘します。
『こねこのぴっち』にも同じリゼッテおばあちゃん(こねこのぴっちでは出版社が違うのでリゼットおばあさんと訳されています)と動物たちが出てきます。
●こねこのぴっち
リゼットおばあさんの家に住んでいる子ねこのぴっちは、他の兄弟たちとは違うことをして遊びたいと思いました。それで、他の動物たちと遊ぼうとマネっこをしますが…。
ぴっちが皆からとても愛されていて、ほんわかとしたラストです。
●るん ぷん ぷん
「ながくつをはいたねこ」や「ブレーメンのおんがくたい」など7つの昔話、おとぎ話が行進♪
この絵本の挿絵が一枚の繋がった絵で見れる紙付き。
ハンス・フィッシャーが亡くなった後に、フィッシャーの絵にさいとう和貴子さんがことばを付けて出来た絵本です。
ハンス・フィッシャーの絵本はどれも見返しまで可愛いので、ぜひ見てみてくださいね。
